2日目のレポートです。チラ見を合わせたらライヴを見たアーティストはいくつかあるのですが、最初から最後まで通しで見たのは3つだけです。そのかわり、キャバレー・フィエスタをけっこう堪能できたのでよかったかな。写真はこちらに掲載しています。

■ALL (White)
　オール。なんて懐かしい響きなんだろう。洋楽を知り始めたばかりの頃、メロコアにひたすらはまって買い求めたDiscendentsの『ALL』。メロディはキャッチーだけど音がスカスカで、いまいち好きになれなかったかな。それでも、当時はCDなんてほとんど買わなかったからこのアルバムはやたら聞いた記憶がある。でもまさかこのバンドを生で見ることができるとは…。

　そんなわけで、鈴木慶一＆曽我部恵一をすっ飛ばしていろんな感慨を抱きつつホワイトステージに足を運ぶ。登場してきたのは、デブのドラマー、ハゲのギタリスト、デブのボーカル、ちょっとかっこいいベースの4人組。ドラマーのビル・スティーブンソンは昔はヴォーカルもこなしていた（はずな）のに、現在はドラムに専念のようだ。キャッチーなメロとタイトなリズムは健在、メガネのヴォーカルのゴリラ風パフォーマンスを楽しみながらステージは進行。モッシュピットは最初から最後まで大騒ぎ。かなり期待していた"Long Distance"はやってくれなかったけれど、名曲の"Coolidge"を披露してくれたから良しとしよう。

■沖仁 (Orange)
　クラシックギタリストの沖さん。サポートギターやパーカッション、ヴォーカリスト、フラメンコダンサー（イケメン）を引き連れて登場。オーディエンスの大半はフラメンコのクラシックギターは聞き慣れないということで、沖さんが独特の12拍子のリズムについて解説してくれました。フラメンコダンサーの踊りがまた圧巻で、足を踏みならしながら派手なアクションで場を盛り上げてくれました。こういう自分とは全く縁のないアーティストが見られるのも、そしてそういうアーティスト暖かく迎え入れられる雰囲気があるところも、フジのひとつの魅力ではあります。

■Underworld (Green)
　沖仁終了後、オレンジのさらに奥地にあるキャバレーフィエスタにしけこんで飲みまくっていたら、猛烈に睡魔に襲われ、芝生の上で一休み…していたらいつの間にやら日は暮れて、時計を見ればもう8時前！！　ゴゴールもプライマルも見損ねて、残すはこの日のトリ、アンダーワールドのみ。ちょっと脱力感と自己嫌悪に陥りつつグリーンへ向かいます。途中、バースデイのステージを横目で見ながらホワイトを通過、なんとか開演10分くらい前にグリーンに到着。生カールを見たかったので、PAのあたりまで前にいったのですが、ちょっと失敗だったかも。ギュウギュウなので、これでは好き勝手にタコ踊りできません。

　セットリストは正確に覚えていないのですが、前半は新作の『Oblivion With Bells』を中心に、中盤以降は"Rez"や"Two Months Off"に"Cowgirl"、そして"Born Slippy"というキラーチューンで悩殺。さいごには無数の巨大風船がステージ上にあふれ出して、みんな大騒ぎ。個人的には"Beautiful Burnout"もやってほしかったところですが…贅沢はいいません。

　深夜は最後のリッチー・ホウティンをぜひとも見たかったところですが、3時スタートだったので、しかたなく諦めテントに戻り、最終日に備えました。