これこそまさに「外見上トランス・ロック・バンドの一員」の権化である！
ポイントは、これ！（「ポイント」は条件に対応しています。）
(2)自己の音楽を音楽以外で表現せよ！→この絵では演奏していないにも拘わらず、彼の音楽性がにじみ出ているのをキミは感じないか？これこそが「外見上トランス・ロック・バンドの一員」の非音楽的音楽表現なのだ！
(3)将棋プレイヤーに！→「外見上トランス・ロック・バンドの一員」がもつ緻密かつ計算され尽くした音楽の展開は、将棋からインスピレーションを受けたものだという！毎日の将棋の訓練も欠かさないぞ！
(4)実は海苔好きに！→将棋台にでかでかと貼られているステッカーを見よ！なんでも絵の彼が特注で作ったそうだぞ！その海苔好きのアピールが、「外見上トランス・ロック・バンドの一員」を見事にアピールしている！
(5)ピースフルに！→肉体的ではあるが、戦闘的ではない、この容貌！パンク／ハードコアの連中とは一線を画すピースフルさが、「外見上トランス・ロック・バンドの一員」の素晴らしいところだ！ちなみに彼の肩にのっている鳥は、もちろん平和の象徴ハトだ！
(6)機械的人間をめざせ！→赤いシャツといえば、クラフトワークの傑作、『人間解体』！そのジャケットをモチーフにしている「外見上トランス・ロック・バンドの一員」のスタイルは、まさに"THE MAN MACHINE"と呼ぶにふさわしい！
(7)スペイシーでサスペンシーに！→80年代テクノを彷彿させる服装と、シンプルかつ奇抜な現代性を兼ね備えた彼のヘアスタイルは、「外見上トランス・ロック・バンドの一員」らしく、実に鬼気迫るサスペンシーぶりを醸し出している！次の行動が全く読めない！
(8)実はスポーツクラブの会員に！→将棋を指しつつシーケンサを同時に操る彼の首と腕の太さに注目！単なるテクノ・ミュージシャンではこれほど鍛えられた筋肉をビルド・アップするのは不可能！スポーツクラブに足繁く通い、日頃の肉体の鍛錬を欠かさないのが、「外見上トランス・ロック・バンドの一員」たりうる不可欠の条件なのだ！
(9)お星様に力をもらえ！→彼の大好物は、あの、日本のカレー市場における最高のヒット作品『星の王子様』だ！彼はきっと『星の王子様』から、われわれには推し量ることのできないパワーを得ているに違いない！さすがは「外見上トランス・ロック・バンドの一員」だ！
どうだ、見たか！「外見上トランス・ロック・バンドの一員」の理想像の姿を！
もはや言葉もあるまい！
しかし、私はこの企画を通じて思ったのだが、あまりにもこの理想像は完成されすぎている！
ROVOをはじめとするトランス・ロック・バンドの楽曲は、あまりにも整合化されすぎて何か物足りなさを感じて来ているのは私だけではあるまい。それはつまり完成されすぎてしまった故の陥穽なのだ！
多くの場合、私たちは未完成なものにあるいは拙いものに魅力を感じるものだ。
その未完成の魅力を、次回の「めざバン」では追求してみたいと思う！
では次回のテーマは！！久しぶりにパンクに行くぞ！
目指せ！「外見上プロト・パンク・バンドの一員」！！
取りあげるアーティストは、言うまでもないだろうが、念のために言っておこう。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、MC5、そして、ストゥージズだ！！！
心して待て！！