免許の更新に行った今日はお仕事が久しぶりに休みだったので、あいた時間を利用して免許の更新に行った。 免許取得以来、いちおう無事故無違反ということで、今回めでたく「ゴールド」免許の取得だ。ゴールド免許は５年間以上無事故無違反を続けた人のみに与えられる。実を言うと私はそれなりに事故は起こしているのだが、不幸中の幸いと言うべきか、ちょっとした物損事故程度で済んできた（人身事故でない限り、免許には傷が付かない）。違反は当然していない。 更新しに行った場所は名古屋市南東部にある天白区の運転免許試験場。全国の中で自動車の登録台数が最も多い愛知県だけあって、老若男女、大変多くの人びとが試験場に来ている。更新の窓口に行く途中では、ちょうど原付免許の合格発表をやっており、若い男女の歓声がこだましていた。若さとはいいものだ。 さて、今回気付いたのは、免許更新の視力検査と講習のいい加減さだ。 仕事柄、本やパソコンのディスプレイとにらめっこしている時間が非常に長いため、明らかに視力は衰えてきつつある。裸眼では0.5程度だろう。メガネ付けないと見えないというほどではないだけに、微妙な数字なのだが、免許を持つために必要な視力は0.7以上なのだ。 じつは視力検査を受ける前から、この点は心配だった。裸眼で0.7以下の場合、メガネやコンタクトで矯正しなければならないからだ。私はメガネをまだ持っていないので、今日更新できなかったらメガネを購入して、もう一度運転免許試験場に行かねばならない。ただでさえビンボーなのだから、メガネのための出費は非常に重荷だ。それになによりも、また運転免許試験場に行く時間がもったいない。 そのような心配を抱きつつ、いよいよ視力検査。「C」の穴あきの部分を言い当てるおきまりのヤツである。 試験官：「はい、じゃあこれはどうかな？」
こんな調子なのである。 １回目・２回目が間違っていても３回目で正解すれば良いのだ。これで私は0.7の視力があると「認定」されたのである。いちおうゴールド免許だからということもあろうが、どうみてもいい加減だ。ちなみに愛知県の交通事故死亡者数３年連続で２位だ（１位は北海道）。わたしは早くメガネを買おうと心に誓ったのだった。 視力検査の後は写真撮影。いつものように悪人相に撮してもらい、カメラマンに感謝（？）。 写真撮影の後は約30分の講習だ。講習の最初はビデオを見せられる。銀河万丈がナレーションで、なんか微妙にノリが軽い。ビデオの内容自体はよくある交通事故の話。それでも銀河の軽妙なナレーションが役所っぽくなくてそれなりに面白く、引き寄せられて見ていた。が、途中でビデオがブチッと止められて講師の話が始まった。明らかに早く終わらせたいという雰囲気を出しまくっている。 講師の話はマイクが遠く、念仏を聞いているような心地だ。銀河万丈の後に念仏を聞くとは思わなかった。講習の内容はいろいろあったようだが、主として道路交通法改正の話。ビール１杯30万円とか、免許の有効期限延長が云々というものであった。涅槃の気分に浸ってボーっしていたら、いつのまにか講習は終わり、免許を交付された。 免許の有効期限が誕生日の１ヶ月後までと新たに定められたので、金色に塗られた部分に黒字で「平成20年５月○日まで有効」という表記になっていた。「平成」がそれまで続いているだろうか、という感慨を抱きつつ、運転免許試験場を後にした。 早くメガネを作ろうっと。 |