はい、みなさんこんにちは！VELVETTYです。

　私なりにありがちな恋愛相談を自作してそれに答えていこうという、しょーもない企画が続きに続いて第４弾！前回から実に２年のブランクがありますが、ひさびさにこのコーナー、復活です！

　というのも、このところ久しぶりに創作意欲が沸き上がっていまして、なかなか筆の滑りがスムーズだからなんです。はっはのは！

　というわけで、今回も真剣に恋に悩む若人からお手紙が届きました。さっそく読んでみることにいたしましょう！

「ヴェルヴェッティさん。はじめまして、こんにちは。 　僕、ヒロユキ＝エンリケ・ヤマシタと申します。大学生です。エンリケはミドルネームです。深い意味はありません。 　ところで、実は僕この前、一目惚れしちゃった女の子に告白して、見事に彼女をゲットしたんです。 　高校時代は男子校だったのでとても寂しい青春時代でした。そんな寂寥きわまりない高校時代から一転して、華のキャンパスライフ！もう気分はウキウキです。 　彼女はクラスメイトの同級生です。あっ、クラスメイトって同級生って意味でしたね。これってトートロジー？僕ってばバカなヤツ。はははっ。 　というわけで、今度彼女とデートに行く約束をしたんです。初デートですよ！ドキドキですよ！ドキがムネムネ！桜田宗久って感じ！ 　で、何をして二人ですごそうか、ものすごく悩んでいるんです。４つほど候補が挙がったんですが、なかなか決められません。そこでヴェルヴェッティさんに相談です。ヴェルヴェッティさんなら、つぎの４つのうち、どこに行きますか？ 　初の彼女、初のデートっていう点を考慮して選んでくださいね。また選んだ理由も聞かせてくれると嬉しいなっ。 　１．近くの山に手作りランチを持ってハイキング（予算1500円） 　２．動物園でアニマルたちとスキンシップ（予算3000円） 　３．映画でドキドキのラブロマンス（予算5000円） 　４．レンタカーを借りて雰囲気満点のドライブデート（予算１万円） 　ちなみに僕は貧乏学生なので、恋のコストパフォーマンスも重視しますので、予算のほうも考慮してくださいね。ではよろしくお願いしますっ」。

　エンリケ君、一人でずいぶん盛りあがっていますね〜。

　こっちとしてもやりがいがあるってもんです。ではエンリケ君のご相談に答えていくことにしましょう。初デートは何をするべきか…という内容でしたね。

　長いご質問だったのですが、答えは単刀直入にいきます。

　初デートにすることとして最もふさわしいのは！！！

　ズバリ！

　２．の動物園でアニマルたちとスキンシップ（予算3000円）です！！

　何でこの選択をしたのか、といいますと！！

　エンリケ君が何をするのかは私は問題にしていません。

　私はあなたのパーソナリティについてほとんど何もわかりませんので、ハイキングに行くにせよ、動物園に行くにせよ、映画を見に行くにせよ、ドライブに行くにせよ、旅行に行くにせよ、彼女とはむつまじい仲になれるかどうかは保証できません。

　ようするにどんなデートをするにしても、エンリケ君の誠意次第で彼女が好意を持つかどうかは変わってくるのです。

　さて、このように私は言いましたが、エンリケ君はきっと「じゃあ何で２番なんですか？」という疑問を持つはずでしょう。その理由を今から説明します。

　私が注目したのは、エンリケ君の最後の方の一文です。すなわち、「ちなみに僕は貧乏学生なので、恋のコストパフォーマンスも重視しますので、予算のほうも考慮してくださいね」。

　このコストパフォーマンス、費用対効果の視点から私は選択を行ったのです。

　と言いますのは、４つ選択肢があるうちの下から２番目は、もっともコストパフォーマンスが高い、という私の生活経験上の法則があるからなのです。

　例えばおコメ。スーパーに行くと、いろいろたくさんのお米が売っています。「きらら397」「ひとめぼれ」「あきたこまち」「コシヒカリ」という銘柄が特に有名ですが、だいたい価格的には「コシヒカリ」「あきたこまち」「ひとめぼれ」「きらら397」の順に高いのです。

　「コシヒカリ」「あきたこまち」は名実ともに優れた商品で、実に旨い。炊きたてのご飯の輝きは他の２銘柄を圧倒します。先月、無理を承知で新米の「コシヒカリ」５キロを3000円近く出して買いましたが、これが感動的に旨かった！！弁当にしても、おにぎりにしても、時間が経っても米がキラキラ輝いているのです！！その前までは５キロで1500円だった「きらら397」の古米を食べていたのですが（炊きたてはそれなりに旨いが弁当にするとすぐ黄色く変色してモ〜レツにおいしくない！！）、それとは比べものにならないおいしさなのです。

　しかし、コシヒカリはど〜にも高い！５キロで3000円は高い。なかには2500円くらいのコシヒカリもありますが、s産地がいわゆる「こめどころ」ではない西日本のものが中心になり、味も少し落ちるように思います。

　ここで「ひとめぼれ」がクローズアップされてきます。安い「コシヒカリ」よりも、2300円くらいで買える宮城県産の「ひとめぼれ」のほうが旨いのです。

　「ひとめぼれ」はいまひとつ知名度が弱いぶん、価格が安く、しかも味もなかなか。お弁当にしても、おにぎりにしても、梅干しやふりかけとの相性もバッチリです。

　とゆ〜ワケで、下から２番目の選択が一番コストパフォーマンスが高い、という私個人の経験上の法則により、動物園に行くことを是非、オススメします。動物園に行くこと、それはすなわち「ひとめぼれ」を食すことと同義なのです！！安くて旨い！素晴らしい選択ではありませんか！

　そして、きみも彼女に「ひとめぼれ」！

　それでは、エンリケ君のデートが成功することをささやかながら祈っています。がんばって下さい。