ラヴ・クリニック／ヴェルヴェッティ編 その３ 〔別れの巻〕ハーイ、皆さん、こにゃにゃちは！ヴェルヴェッティで〜す！私なりにありがちな恋愛相談を自作してそれに答えていこうという、きわめて行き当たりばったりなこの企画の第３弾！！！！ さっそく行ってみましょ！！！え〜と、岐阜県の松田Ｕ作（仮名）(21)くんからのおハガキです！
ふむふむ。Ｕ作君、写真は同封しなくて結構ですよ。要するに、松田Ｕ作（仮名）君は、愛する彼女から突然別れを告げられ動転しているというわけですね。それで何で彼女があなたに別れを告げたのか、その理由が分からない、と。 ふっふっふ。ズバリお答えしましょう！！……と、いきたいところですが、恋愛というものは奥が深く、いちがいに「これが理由だ！」というふうに断定することは、さすがに私にもできません。 そこで、次のように「別れの理由」を類型化してみました。これが「別れの理由４類型」です！！
図をご覧下さい。
図を見ても分かるように、正確には「類型」ということばは正確ではありませんが、基本的なパターンという程度で考えてみてください。では、それぞれについて説明していきましょう。
ま、そのまま読んで字のごとし、ですが新しく好きな人ができてしまったために、いまつき合っている人とは別れましょう、という理由です。彼女がＵ作君とちがう環境にあって、しかもそこで出会いの場が多くある、というケースが想定されます。 典型的な例は、まんがでいえば「めぞん一刻」のこずえちゃんと五代くんの関係です。こずえちゃんはずっと五代くんのことが好きだったのに、五代くんがあやふやな態度をしていたがために、勤め先で新しいカレシを見つけてその人と結婚を決めちゃって、五代君に別れを告げちゃった、というパターンですね。 ふられることは当然ショックですが、意外にフられた方としては比較的ショックがないのがこのパターンではないでしょうか。もっとも、人にもよりますが。
これは結構やっかいです。(1)の新恋人説のように、新しい相手ができたというわけではなくて、「私はあなたにふさわしくないから他の人を見つけてね」というパターン。 この場合も、お互いに違う環境にいることが多いとき似よく見られるケースだと思われます。しかし、一見フる方が相手の方を思いやっているようでいて、つまり自己犠牲と見せかけておいて実は自己満足（要するに楽になりたい）で別れを告げる、というケースもあるようです。 フられる方としては、こういうふうに「あなたのために分かれるのよ」みたいな感じでいわれるのがいちばん傷つくものです。「私のためを思っているのならつき合っていてくれ」と言いたいところですが、相手としてはつき合っているより別れる方を選択したのですから、「あなたのため」と、自己犠牲をよそおっていても、その別れの動機は自己中心的なものであることが多いはずです。 ただし、本当に自己犠牲で別れるケースも全くないとも言い切れませんが。図では「良心的」の方に位置していますが、これは「フる側」の主観的な立場です。フられる側にとってはちっとも良心的ではないということも考えられます。そもそも、フられること自体、ざんこくなことではあります。
とにかく嫌いになった、ということです。 つき合っているうちに相手のイヤなところがだんだん拡大投影されてきて、ついに別れを切り出した、というケースです。性格・容姿が気に入らない、趣味が合わない、足がくさい、おならする、いびきをかく、貧乏、等々の原因が考えられます。
要するに「飽きた」。(3)の嫌悪説とも一見似ているように思えますが、このばあい、別段どこかが気に入らない、というわけではなくて、なんとなーく一緒にいてもおもしろくない、だから別れましょう、というケース。 というように、とりあえず４つのパターンを挙げましたが、必ずこのパターンのどれかひとつだけに当てはまるというケースは、比較的少ないのではないでしょうか。 つまり(1)(2)(3)(4)が複合的に重なって別れの理由となるケースも考えられるのです。とくに、(1)新恋人説は複数の要因を伴いやすい。たとえば、(4)の賞味期限切れ説で、今の相手に飽きてきたから、別の人に魅力を感じるようになった、ということも考えられるのです。 Ｕ作君の別れの理由のパターンは(1)から(4)のどれかな？ それを考えているうちに、別れのショックなんて吹っ飛びます。ようはいったん冷静になって、自分の行為や相手の態度を思い返してみてはいかがでしょうか。そのうち、Ｕ作君にはきっと素敵な人が現れることでしょう。 ではなんかあったらまたおハガキください。あ〜、なんかオチがないけど終わります。 さよ〜な〜ら〜！また次回！ごきげんよう！グッバ〜イ！ ザ・グッバイは野村義男！！！ シーユーアゲイン！ ハブアナイスディ！ ディスイズアペン！ |
